乳文鏡(潤井戸天王台29号墳)

更新日:2022年04月18日

乳文鏡(にゅうもんきょう)

円形で色は青緑色と茶色のまだら、円形の突起を中心に5個の乳頭状の突起を等間隔に配置されている青銅鏡の写真

出土地

潤井戸天王台古墳群(てんのうだい)

遺跡所在地

潤井戸(うるいど)

遺構

29号墳

時代

古墳時代後期(6世紀)

解説

日本製の青銅鏡の一種で、直径6.7センチメートルを測り、一部に赤色顔料が付着しています。背面の主な文様に乳頭状の突起があることから乳文鏡(にゅうもんきょう)に分類されます。円形の紐(ちゅう:ひもを通す突起)を中心に5個の乳を等間隔に配置し、外側には櫛歯状の模様が施されます。乳の間には変形したS字状や列点状の模様が認められ、神獣が退化したものと考えられます。
古墳表土中から出土ですが、本来は、盗掘を受けて壊されていた中央の埋葬施設に副葬されたものでしょう。

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