深鉢形土器(大山台)

更新日:2022年04月18日

深鉢形土器(ふかばちがたどき)

先の丸い円錐を逆にした形で赤土のような色をしており、上部が黒ずんでいる土器の写真

出土地

大山台遺跡(おおやまだい)

遺跡所在地

山田橋(やまだばし)

時代

縄文時代早期後葉

遺構

31号炉穴

解説

 高さ32センチメートル、口径24センチメートルの丸底深鉢です。内・外面全体を貝殻でナデ仕上げしたため、条痕文が入っています。口縁部には深い刻みが廻っています。
 このころの住居には炉がなく、野外に炉穴と呼ばれる炊事施設を設けていました。この土器も炉穴の中から発見されています。土器の上半分には吹きこぼれの痕で黒くなっています。どのようなものを煮炊きしていたのでしょうか。食事は家屋の中まで運んだのでしょうか。よく観察してみれば、当時のくらしが見えてくるかもしれません。

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