いちはらの歴史をつなぐ拠点施設へ「I'Museum Center(市原歴史博物館)」が令和4年11月20日開館

更新日:2022年11月25日

市の歴史遺産の価値と魅力を分かりやすく伝え、市民の歴史・文化活動や交流を支える拠点施設「市原歴史博物館」が誕生しました。

既存の埋蔵文化財調査センターを増築・改修し、令和4年11月20日、開館しました。

「歴史をつなぐ、人をつなぐ」博物館

いちはらの地が人々の生活の舞台となってから約3万年。悠久の歴史を積み重ねてきたこの地には、先人たちによって培われてきた貴重な歴史遺産が数多く残されています。(仮称)市原歴史博物館では、これらの市内に点在する歴史遺産を「歴史のストーリー」として整理し、展示や体験学習を通じてその価値を分かりやすく伝えます。

また、市内全域をフィールドミュージアム(屋根のない博物館)に見立て、地域の歴史遺産をフィールド展示(屋外展示)とするさまざまな見学ルートも整備していきます。こうして貴重な歴史遺産を確実に保存・継承しながら、個々の歴史遺産を関連付けるといった「歴史をつなぐ」取り組みを行うことで、歴史遺産の価値を高め、郷土への誇りと愛着を育みます。

そして、「市民を主人公に」をコンセプトに、地域で行われるさまざまな歴史文化活動を通じて、人と人を、地域と地域を結び付ける「人をつなぐ」取り組みを行い、地域の活性化や歴史遺産を支える人づくりを進めていきます。

博物館の外観デザイン・コンセプト

外観デザインは、悠久の歴史・文化を育んできた「いちはらの大地」を表現します。

個性的で愛着のある魅力的な施設として、緑豊かな周辺の自然環境と既存施設との調和を図り、地層を連想する「土塊」をモチーフとしました。

展示内容の全体テーマは「上総、そして市原へ―昔と今をつなぐ旅―」

展示デザイン・コンセプト

市原市の各時代の歴史は、東京湾と養老川との地理的・風土的関わりが密接にみられることから、「東京湾と養老川が織りなす市原の歴史への旅」を基本テーマとし、各展示へとつながる構成としました。

「いちはらの大地」を縦断し、移動や文化の中心となってきた1本の養老川をデザインモチーフとして、什器やグラフィックなどさまざまなものに形を変えながら、来館者を各展示へと導きます。

常設展示の基本テーマ

常設展示では「王賜」銘鉄剣の展示のほか、6つの基本テーマのもと、定期的に展示替えを行いながら構成します

6つのテーマ

A:自然環境への適応
B:フサの原像
C:国府は市原郡にあり
D:民衆のちから
E:農・漁村から工業都市へ
F:くらしの姿と生活道具
★:「王賜」銘鉄剣 常設展示コーナー

エントランスホール・情報コーナー

市内歴史に関わる行事や、祭事、自然などのリアルタイムな情報を紹介し、来館者を市内各地のフィールドへと導きます。また、通史展示では千葉大学と連携した「触れる展示」を展開します。

3D技術による触れる展示

千葉大学との連携により、文化財の造形のデジタルデータを3Dスキャンにより取得・保存後、3Dプリントによって複製し、触ることができる展示が実現します。

無形民俗文化財映像記録制作事業

(仮称)市原歴史博物館での映像展示棟に用いる市原市内の貴重な無形民俗文化財を記録保存し、活用するため、映像コンテンツを制作しています。

I'Museum先どり歴史博物館

市原歴史博物館で展示を予定する資料の一部を、市原市役所第1庁舎1階エントランスホールで公開しました。「広報いちはら」に掲載した「I'Museum 先どり歴史博物館」の掲載内容に合わせて、隔月で展示替えを行いました。

アクセス

I'Museum Center
千葉県市原市能満1489
八幡・辰巳台エリア