博学連携事業

更新日:2022年04月18日

千葉大学との包括連携協定

平成31年4月9日、市原市と国立大学法人千葉大学は、地域社会の発展と人材育成を目的として、包括連携協定を締結し、「いちはら歴史のミュージアム事業(3D技術による「触れる展示」の検討)」が、連携事業の一つに認定されました。

三次元測定作業をしている3人が写っている写真

三次元測定作業

男性の前の机に3Dプリンター出力見本が置いてある写真

3Dプリンター出力見本

文化財の3Dデジタルデータ作成

実施内容

文化財の保存と活用を図るため、非接触型三次元測定機により、3Dデジタルデータを作成する。

連携先

国立大学法人千葉大学大学院工学研究院
融合理工学府デザインコース
デザイン文化計画研究室(植田憲教授)

連携の目的

博物館施設や展示のバリアフリー・ユニバーサルデザインに関する課題を把握するため、市内に居住する障がい者の皆さんと意見交換を行ったところ、「触れる資料の展示」や「オリジナルグッズの開発と福祉作業所等での商品製作」など、貴重な意見をいただきました。
そこで、館山市や南房総市等との協働(「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業」)等により、2D/3D技術による文化財の保存と、歴史的造形資源として活用した試作品開発を行っている、千葉大学デザイン文化計画研究室(植田憲教授)に依頼し、本市の文化財の三次元測定を行い、「触れる資料(レプリカ)」の製作や「ミュージアムグッズ」への展開について、学生の皆さんと一緒に検討を進めることにしました。

実施日

令和元年11月7日・14日・28日、12月5日・19日(すべて木曜日)

測定対象資料

  1. 真高寺山門(しんこうじさんもん)(真高寺・市指定文化財)
  2. 木造金剛力士立像(もくぞうこんごうりきしりゅうぞう)(橘禅寺(きつぜんじ)・県指定文化財)
正面に真高寺山門が写っている写真

真高寺山門

山門を飾る彫刻の撮影準備をしている何人かの人が写っている写真

山門を飾る彫刻の撮影準備

「波の伊八」の彫刻の撮影をしている男性の写真

「波の伊八」の彫刻の撮影

木造金剛力士立像(阿形)を下から写している写真

木造金剛力士立像(阿形)

金剛力士立像(吽形)の撮影をしている何人かが写っている写真

金剛力士立像(吽形)の撮影

離脱した腕部材の3D測定をしている男性の写真

離脱した腕部材の3D測定

実施日

令和元年5月23日(木曜日)

事前調査対象資料

光厳寺本堂(こうごんじほんどう)の欄間彫刻(らんまちょうこく)(光厳寺・市指定文化財)

光厳寺本堂の欄間彫刻の調査を行う男女の写真

事前調査状況

「波に龍」(初代伊八)が写っている写真

「波に龍」(初代伊八)

実施日

令和元年5月9日・16日・30日、6月6日・13日(すべて木曜日)

測定対象資料

  1. 人面付土器(じんめんつきどき)(郡本(こおりもと)遺跡群(三嶋台(みしまだい)地区)出土・市指定文化財)
  2. 金銀装単龍環頭大刀(きんぎんそうたんりゅうかんとうたち)(山王山(さんのうやま)古墳出土・市指定文化財)
  3. 灰釉花文浄瓶(かいゆうかもんじょうへい)(荒久(あらく)遺跡B地点出土・市指定文化財)
  4. 刑房私印(けいぼうしいん)(犬成(いぬなり)出土・市指定文化財)
  5. 円形土版(えんけいどばん)(上小貝塚(かみこかいづか)出土・県指定文化財)
  6. 土版(どばん)(上小貝塚(かみこかいづか)出土)
人面付土器の写真

人面付土器

金銀装単龍環頭大刀の写真

金銀装単龍環頭大刀

灰釉花文浄瓶の写真

灰釉花文浄瓶

刑房私印の写真

刑房私印

円形土版の写真

円形土版

土版の写真

土版

実施日

平成30年11月15日(木曜日)、12月25日(火曜日)

測定対象資料

  1. イノシシ形土製品(がたどせいひん)(上小貝塚(かみこかいづか)出土・県指定文化財)
  2. 変形神獣鏡(へんけいしんじゅうきょう)(神明塚(しんめいづか)出土)
  3. だ龍鏡(だりゅうきょう)(石奈坂(いしなざか)1号墳出土)
測定作業と検討をしている男女の写真

測定作業と検討状況

3Dスキャナーによる測定作業をしている写真

3Dスキャナーによる測定作業

データを活用した試作品を机に並べている男性の写真

データを活用した試作品例

イノシシ形土製品の写真

イノシシ形土製品

変形神獣鏡の写真

変形神獣鏡

だ龍鏡の写真

だ龍鏡

ワークショップ「3Dでみる さわる つくる 市原の文化財」

埋蔵文化財調査センター主催の「ものづくり体験講座」において、3D技術の活用により文化財に親しむワークショップを行いました。
参加者の皆さんには、3Dプリンターで出力した資料(ミミズク土偶の頭部)に色塗りをしてもらい、オリジナルストラップに加工して、記念品として差し上げました。

実施日

令和元年8月3日(土曜日)・4日(日曜日)

実施メニュー

  1. 3Dスキャナーによる文化財の測定体験
  2. 触れる資料(3Dプリンター出力資料)の展示
  3. 3Dデータを活用した試作品の展示
  4. 3Dプリンターによる出力実演(ミミズク土偶頭部)
  5. 3Dプリンター出力資料への色付け体験
触れる資料が展示されている写真

触れる資料の展示

展示されている試作品を見ている子供達の写真

試作品の展示

色付け体験をしている子供達の写真

色付け体験

この記事に関するお問い合わせ先

市原歴史博物館

〒290-0011 千葉県市原市能満1489番地

電話:0436-41-9344
ファックス:0436-42-0133

メール:imuseum@city.ichihara.lg.jp

開館時間:9時00分~17時00分
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始