博学連携事業
千葉大学との包括連携協定
平成31年4月9日、市原市と国立大学法人千葉大学は、地域社会の発展と人材育成を目的として、包括連携協定を締結し、「いちはら歴史のミュージアム事業(3D技術による「触れる展示」の検討)」が、連携事業の一つに認定されました。

三次元測定作業

3Dプリンター出力見本
文化財の3Dデジタルデータ作成
実施内容
文化財の保存と活用を図るため、非接触型三次元測定機により、3Dデジタルデータを作成する。
連携先
国立大学法人千葉大学大学院工学研究院
融合理工学府デザインコース
デザイン文化計画研究室(植田憲教授)
連携の目的
博物館施設や展示のバリアフリー・ユニバーサルデザインに関する課題を把握するため、市内に居住する障がい者の皆さんと意見交換を行ったところ、「触れる資料の展示」や「オリジナルグッズの開発と福祉作業所等での商品製作」など、貴重な意見をいただきました。
そこで、館山市や南房総市等との協働(「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業」)等により、2D/3D技術による文化財の保存と、歴史的造形資源として活用した試作品開発を行っている、千葉大学デザイン文化計画研究室(植田憲教授)に依頼し、本市の文化財の三次元測定を行い、「触れる資料(レプリカ)」の製作や「ミュージアムグッズ」への展開について、学生の皆さんと一緒に検討を進めることにしました。
実施日
令和元年11月7日・14日・28日、12月5日・19日(すべて木曜日)
測定対象資料
- 真高寺山門(しんこうじさんもん)(真高寺・市指定文化財)
- 木造金剛力士立像(もくぞうこんごうりきしりゅうぞう)(橘禅寺(きつぜんじ)・県指定文化財)

真高寺山門

山門を飾る彫刻の撮影準備

「波の伊八」の彫刻の撮影

木造金剛力士立像(阿形)

金剛力士立像(吽形)の撮影

離脱した腕部材の3D測定
実施日
令和元年5月23日(木曜日)
事前調査対象資料
光厳寺本堂(こうごんじほんどう)の欄間彫刻(らんまちょうこく)(光厳寺・市指定文化財)

事前調査状況

「波に龍」(初代伊八)
実施日
令和元年5月9日・16日・30日、6月6日・13日(すべて木曜日)
測定対象資料
- 人面付土器(じんめんつきどき)(郡本(こおりもと)遺跡群(三嶋台(みしまだい)地区)出土・市指定文化財)
- 金銀装単龍環頭大刀(きんぎんそうたんりゅうかんとうたち)(山王山(さんのうやま)古墳出土・市指定文化財)
- 灰釉花文浄瓶(かいゆうかもんじょうへい)(荒久(あらく)遺跡B地点出土・市指定文化財)
- 刑房私印(けいぼうしいん)(犬成(いぬなり)出土・市指定文化財)
- 円形土版(えんけいどばん)(上小貝塚(かみこかいづか)出土・県指定文化財)
- 土版(どばん)(上小貝塚(かみこかいづか)出土)

人面付土器

金銀装単龍環頭大刀

灰釉花文浄瓶

刑房私印

円形土版

土版
実施日
平成30年11月15日(木曜日)、12月25日(火曜日)
測定対象資料
- イノシシ形土製品(がたどせいひん)(上小貝塚(かみこかいづか)出土・県指定文化財)
- 変形神獣鏡(へんけいしんじゅうきょう)(神明塚(しんめいづか)出土)
- だ龍鏡(だりゅうきょう)(石奈坂(いしなざか)1号墳出土)

測定作業と検討状況

3Dスキャナーによる測定作業

データを活用した試作品例

イノシシ形土製品

変形神獣鏡

だ龍鏡
ワークショップ「3Dでみる さわる つくる 市原の文化財」
埋蔵文化財調査センター主催の「ものづくり体験講座」において、3D技術の活用により文化財に親しむワークショップを行いました。
参加者の皆さんには、3Dプリンターで出力した資料(ミミズク土偶の頭部)に色塗りをしてもらい、オリジナルストラップに加工して、記念品として差し上げました。
実施日
令和元年8月3日(土曜日)・4日(日曜日)
実施メニュー
- 3Dスキャナーによる文化財の測定体験
- 触れる資料(3Dプリンター出力資料)の展示
- 3Dデータを活用した試作品の展示
- 3Dプリンターによる出力実演(ミミズク土偶頭部)
- 3Dプリンター出力資料への色付け体験

触れる資料の展示

試作品の展示

色付け体験
この記事に関するお問い合わせ先
市原歴史博物館
〒290-0011 千葉県市原市能満1489番地
電話:0436-41-9344
ファックス:0436-42-0133
メール:imuseum@city.ichihara.lg.jp
開館時間:9時00分~17時00分
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始
更新日:2022年04月18日