IC-05 光善寺

更新日:2022年04月19日

IC-05_光善寺

光善寺薬師堂には室町時代の薬師三尊像が安置され、県内最古の石灯篭(15世紀前半の応永期、市指定)など、中世の足跡を今に伝えます。

境内は「光善寺廃寺」と呼ばれる遺跡で、古瓦の出土により、国分寺以前の国府寺院とする説があります。

また境内に置かれた影向石(麦飯石) には、行基の説法を聞きに八幡神が降臨したとの伝説があり、柳楯神事の発祥に関わるとされています。

境内石造物

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光善寺石燈籠(市指定文化財)

高さは2.03mで安山岩製。平面六角形の基壇、複弁の先小花付十二弁を刻む円形の基礎など、簡素ながら安定感のある姿を示します。紀年銘はありませんが、特徴は温水春日神社(厚木市)の応永24年(1417)銘の石灯籠に近いもので、室町時代前期の作とみられるため、県内の石灯籠では最も古いものです。火袋は後補ですが、全体的に残りも良く、このような中世の石灯籠は、関東地方では希少な存在です。

古写真

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光善寺本堂(昭和29年)

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光善寺本堂と庫裏(昭和29年)

光善寺廃寺出土の瓦

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創建期瓦(7世紀末)

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平城宮系軒丸瓦(8世紀中ごろ)