IC-07 庚申塔

更新日:2022年04月19日

IC-07_庚申塔

庚申塔とは、干支でいう庚申の夜に宿に集まって夜を明かすという庚申信仰に基づいた石造物です。

庚申の夜に、人が寝る体内から三尸(さんし)という虫が天帝に日頃の罪を報告しに行くとされ、寝ずに夜を明かした方が良いという道教の教えから、室町時代以降全国に拡がりました。

ここには萬治4年(1661)の銘と、「見ざる・言わざる.・聞かざる」として三猿が彫られています。

市原の庚申塔

市原の庚申塔は、舟形で萬治4年の銘が刻まれており、市内2番目の古さである。三猿は欠損しているが、銘文は比較的読める状態にある。当時の市原の住人8名の連名で建てられ、製作者は下部の蓮華座に「石や喜左衛門」と刻まれている。

市原の庚申塔図