YU-03 薬王寺

更新日:2026年05月05日

薬王寺

薬王寺本堂(右)と薬師堂(左奥)

大日如来を本尊とした新義真言宗の寺院で、医王山薬王寺といいます。

天保12年(1841)再建の本堂と、高台には市指定文化財で平安時代後期の薬師如来坐像や算額絵馬などが保存された薬師堂があります。この薬師仏は、小鷹神社近くの字「大高」から移したとされ、目の病にご利益があるとして多くの参拝者があったといいます。

寛永21年(1644)造立の一石六地蔵など石造物も見どころです。

薬王寺入口の石造物群

薬王寺入口の石造物群

写真中央は、高さが1.48メートルある石憧型の一石六地蔵です。安山岩製で、基礎・憧身・笠・宝珠がすべて残ります。

六角柱の憧心の各面には、六道輪廻から衆生を救済するという地蔵菩薩が浮彫りされます。

「寛永廿一甲申年」(1644)の紀年銘が刻まれ、一石六地蔵としては市内最古のものです。「薬王寺浮彫六地蔵石憧」の名称で、平成16年4月30日に市指定文化財に指定されています。

薬王寺の木造薬師如来坐像

木造薬師如来坐像(撮影:大屋孝雄)

像高68.4センチメートルで、左手に薬壺を持ち、右手は施無畏印を結ぶ薬師如来坐像です。頭・体幹部は幅24センチメートルほどの材から彫出され、前後に割って内刳りしたのち、割首します。

表情は穏やかで、着衣の衣文は浅く整えられ、平安時代後期の作風を示しますが、肉厚な脚部や角の立った衣文が混ざるなど古い特徴が残ることから、制作年代は11世紀にさかのぼると考えられています。

市内に残る平安仏の中でも古い作例で、昭和43年4月25日に市指定文化財に指定されています。

かつては秘仏とされていましたが、現在は薬王寺境内の薬師堂(収蔵庫)に安置され、毎年4月8日にご開帳されています。

薬王寺の算額

算額

寛政17年(1789)10月に鈴木丈介俊直が奉納したもので、縦41.5センチメートル、横82.3センチメートル、厚さ2.2センチメートルの松の一枚板に、数学の問題と図形、解き方と答えが書かれています。

数学の難問を解き明かした喜びを感謝して奉納したもので、現存する算額としては市内唯一、かつ県内最古の資料です。昭和60年4月1日に市指定文化財に指定されています。

いちはらフィールドマップと市内歴史遺産マップ

この記事に関するお問い合わせ先

市原歴史博物館

〒290-0011 千葉県市原市能満1489番地

電話:0436-41-9344
ファックス:0436-42-0133

メール:imuseum@city.ichihara.lg.jp

開館時間:9時00分~17時00分
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始