水晶製数珠玉(荒久B)
水晶製数珠玉(すいしょうせいじゅずだま)

出土地
荒久遺跡B地点
遺跡所在地
国分寺台・惣社(こくぶんじだい・そうじゃ)
遺構
土壙墓
時代
平安時代末期(12世紀後半)
解説
土壙墓から、皮袋に入った和鏡といっしょに発見されました。隣からは数枚のカワラケも出土しています。
カワラケや鏡の年代から、12世紀後半頃を中心に使われたものと考えられます。
若干黄色味を帯びた透明の水晶で、11点あり、小玉と中玉、露玉の3種に分けられます。
それぞれに穴が開けられ、紐に通されていたものと考えられます。
鏡と一緒に埋められていたことから、女性を埋葬したものと思われます。鏡と水晶数珠は、葬られた女性が生前に愛用していた品なのでしょう。水晶は貴重品なので、彼女はある程度裕福な家庭にいたと思われます。
遺跡は上総国分僧寺の寺院地に接していますので、墓も中世前期の上総国分寺と関係があったのかもしれません。
詳細は下記関連リンク『市原市文化財センター・刊行物PDF』内の市原市教育委員会2011年『市原市荒久遺跡B・C 地点』をご覧ください。
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メール:bunkazai-center@city.ichihara.lg.jp
休所日:土曜日・日曜日・祝日
更新日:2022年04月18日