深城貝塚

更新日:2022年04月18日

縄文時代後期

深城貝塚 ふかしろ

測量図において深城貝塚の場所と瀬戸崎遺跡の場所が赤字で図示されている画像

深城貝塚の立地(市原市教育委員会1988年より)(図中214。213は瀬戸崎遺跡)

 深城貝塚は、姉崎台地中央の標高77メートル前後の台地上に位置しています。東京湾へ流れる椎津川支流の深城川最上流部谷頭の上で、環状に分布する7か所の地点貝塚が確認されています。
 遺跡は未調査ですが、地表で採集される縄文土器の特徴から縄文時代後期と推測されています。海岸部と内陸をつなぐ要の地形にあり、分水界に立地していることから、当時の拠点集落的存在だった可能性があります。
 また、内陸方面においても、養老川流域と小櫃川流域を連絡する重要ルート上に位置しています。海岸部と7キロメートル以上離れた当遺跡の存在は、両流域を内陸でつなぐ経路が縄文時代にさかのぼることを示唆していると言えるでしょう。

引用参考文献

千葉県教育委員会1983年 「深城貝塚」 『千葉県所在貝塚遺跡詳細分布調査報告書』
市原市教育委員会1988年 『千葉県市原市埋蔵文化財分布地図』
ふさの国文化財ナビゲーション(千葉県教育委員会サイト)

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