八幡陣屋跡

更新日:2022年04月18日

近世

八幡陣屋跡 やわたじんやあと

礎石建物が検出された現場の白黒写真

検出された礎石建物(市原市教委2002年より)

 八幡陣屋跡は、JR八幡宿駅から北へ300メートルに位置したと推定されています。
周囲には西350メートルに飯香岡八幡宮が鎮座し、北側に近世の街道である房総往還(現千葉・鴨川線)が接道する八幡市街の中心部にあります。古くは、天正年間頃より飯香岡八幡宮の宿場町だったと考えられており、記録・伝承では、この地周辺が江戸時代前期末に堀家ないし大久保家の陣屋が置かれていたとされていることから、平成13年に発掘調査が行われました。
 調査区からは、沈下防止のために陶磁器片等が敷かれた礎石建建物跡などが見つかりました。しかし、陶磁器片は幕末から近代以降のものが多く含まれており、近世までさかのぼる明確な痕跡は認められず、この調査では八幡陣屋関連の遺構を確定することはできませんでした。

引用参考文献

市原市教育委員会1986年「江戸幕府の成立と市原の所領構成」『市原市史(中巻)』
市原市教育委員会2002年「八幡陣屋跡」『平成13年度市原市内遺跡発掘調査報告』

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