草刈六ノ台遺跡(旧石器)

更新日:2022年04月18日

旧石器時代

草刈六ノ台遺跡 くさかりろくのだい

 遺跡は市原市の北端、村田川中流域に突き出た舌状の台地上に位置し、現在の京成電鉄ちはら台駅の南側にあたります。4次にわたる調査の結果、石器集中地点16ヶ所が発見され、約2,400点の石器が出土しました。
 立川ローム層最下部(10層)からハードローム層最上部(4層)にかけて6枚の文化層が確認されていますが、なかでも姶良丹沢(あいらたんざわ)火山灰(約25,000年前)降灰層(6層)より深いところで見つかる石器群が充実しています。特に立川ローム層最下部(10層)から第2黒色帯下半部(9層)の資料が多く、この時期に特徴的な刃部磨製石斧(じんぶませいせきふ)が含まれるほか、1,500点以上の神津島産・信州産の黒曜石製石器が見つかっている点は注目されます。

『千原台ニュータウン VII 草刈六ノ台遺跡』財団法人千葉県文化財センター 1994年
『千原台ニュータウン X 市原市草刈遺跡(東部地区旧石器時代)』財団法人千葉県文化財センター 2003年

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