草刈33号墳
古墳時代後期
草刈33号墳 くさかり

『千葉県の歴史』資料編 考古2(弥生・古墳時代)より転載/まきぞの自然公園
村田川下流右岸に展開する草刈古墳群に属する前方後円墳です。村田川を南側直下に見下ろす台地先端に位置します。墳丘は全長42メートルあり、周囲からは埴輪列が検出されています。草刈古墳群で確認された唯一の、埴輪を持つ古墳です。
出土した埴輪のうち円筒埴輪は下総型(しもうさがた)と呼ばれるタイプに近い、突帯が3条あって最下段の幅の狭いものです。ほかに馬形埴輪の脚も確認されています。これら埴輪の特徴から、この古墳は古墳時代後期後半に築造されたものと考えられます。村田川の対岸には下総型埴輪の出土した潤井戸小谷1号墳がありますので、埴輪に影響を及ぼすような背景があったのかもしれません。
草刈33号墳は現在、まきぞの自然公園内の緑地に保存されています。足を運び、立地や雰囲気を体感してみてはいかがでしょうか。
「ちはら台遺跡群」『千葉県の歴史』資料編 考古2(弥生・古墳時代) 千葉県 2003年
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更新日:2022年04月18日