今富塚山古墳
古墳時代前期
今富塚山古墳 いまどみつかやま

今富塚山古墳の墳丘と推定復元形(永沼1992を改変)
養老川下流左岸に築かれた大型の前方後円墳です。墳丘の推定全長は110メートルで、現存する高さは8メートルです。残念なことに、発掘調査以前の土取りによって墳丘が大きく破壊されてしまっています。
1971年ごろに墳丘の破壊が明らかになったとき、後円部の断面に木炭層が確認されたことから、盛土内の埋葬施設に木炭が使われていることがわかりました。
副葬品はまったく不明ですが、後年の調査では周溝などから、焼く前に底を抜いた壺形土器の破片が出土しています。
外反する二重の口縁部を持つ壺の特徴と、大きく高い後円部を持つ墳丘から、古墳時代前期に築造されたものと考えられます。
引用参考文献
永沼律朗1992年 『市原市今富塚山古墳確認調査報告書』財団法人千葉県文化財センター
永沼律朗2003年「今富塚山古墳」『千葉県の歴史』資料編 考古2(弥生・古墳時代) 千葉県
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更新日:2022年04月18日