琵琶首館跡

更新日:2022年04月18日

戦国末期

琵琶首館跡 びわくびやかたあと

 『房総里見誌』という軍記物によると、天正6年(1578年)の里見義弘没後に、里見義頼と梅王丸が家督を争い、敗れた梅王丸は出家、その母と妹は高滝の琵琶首館に幽閉されたと記されています。実際に養老川上流域、メアンダーによって琵琶状に取り残された平坦地には、梅王丸幽閉の伝承があります(『郡誌』)。梅王丸はやがて還俗し義成と名乗り、母妹の菩提を弔うため、この地に満蔵寺を創建したと伝えられていますが(郡誌)、明治の廃仏毀釈で廃されました。

『市原郡誌』 市原郡教育会 1916年
『市原市史 中巻』 市原市教育委員会 1986年
『市原の城』 小高春雄 1999年

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