奉免上原台遺跡(縄文)

更新日:2022年04月18日

縄文時代早期後半、前期後半

奉免上原台遺跡 ほうめうえはらだい

6人の大人たちがしゃがみこんだりしながら土の地面に縦横に水糸を張り炉穴群の調査をしている

炉穴群の調査風景

地面に楕円形に掘られた炉穴

 養老川中流域右岸の標高90メートルほどの台地上に遺跡があります。ゴルフ場の造成にあたって、16万5千平方メートルが調査されました。
 台地西側および東側の縁辺部では縄文時代早期後半の炉穴34群が調査されました。炉穴(ろあな)とは、この時期特有の遺構で、地面に楕円形の穴を掘り込む屋外炉です。しばしば何度も別の方向に掘り直した様子がみられ、アメーバ状に発達するため、ひとつのかたまりを「群」として捉えています。火を燃やした跡の炉の面で数えると全部で136箇所になります。炉の周辺からは貝殻条痕文系の茅山下層式から上層式期にかけての良好な資料が出土し、この時期の文化の一端をみることができます。
 縄文時代の前期後半では、関山式期の竪穴住居跡6軒がみつかっています。

『千葉県市原市 奉免上原台遺跡』 財団法人市原市文化財センター 1992年

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