琥珀玉(椎津茶ノ木)

更新日:2022年04月18日

琥珀玉(こはくだま)

白い台の上に置かれた、黄土色のペンダントヘッドが6個並んでいる写真

出土地

茶ノ木遺跡(ちゃのき)

遺跡所在地

椎津(しいづ)

時代

弥生時代中期末

遺構

123号竪穴住居跡

解説

 弥生時代では全国的に珍しい素材である琥珀製の垂飾(ペンダントヘッド等)です。
 これらは弥生時代中期の終わりごろに使われていた、長さ12メートルに及ぶ大型の竪穴住居跡から、たくさんの土器と共に発見されました。土器の中には中部高地や東関東地方の特徴を持つものがあり、まるで竪穴住居がこわされるのに際して各地から人が集まったかのようにも見えます。
 琥珀玉が出土した椎津茶ノ木遺跡は、JR姉ヶ崎駅から袖ケ浦方面にむかう台地上にあり、海との関係が深い立地にあります。
 このような立地を考えると、海をまたいだ各地との交流が盛んだったことが想像できます。
 琥珀はそのような交流の産物として、有数の生産地である銚子近辺からもたらされたものだったのかもしれません。

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