柄香炉形土製品(能満上小貝塚)
柄香炉形土製品(えごうろがたどせいひん)
出土地
能満上小貝塚(のうまんかみこかいづか)
遺跡所在地
能満(のうまん)
遺構
不明
時代
縄文時代晩期
解説
縄文晩期の遺跡から出土するこの土製品は、これまで「手燭形土製品」と呼ばれてきましたが、最近の研究で、「柄香炉形土製品」と呼ぶべきであるとされています。それは、「柄香炉」という仏具によく似ていて、使い方もよく似ていると推定できるからです。手にもって使うタイプの香炉(香を焚く道具)と考えられます。縄文後期に使われた「異形台付土器」と呼ばれる、置いて使うタイプの香炉から変化したようです。
上小貝塚から出土したこの資料は、完全に残っている逸品です。この時期の土器にみられる縄文や渦巻き文様、刻みの入った突起で飾られ、赤く塗られています。集落の中心となった大きな竪穴のなかで、火を使う儀礼に使ったと考えられます。
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更新日:2022年04月18日