土製耳飾(祇園原貝塚)
土製耳飾(どせいみみかざり)

出土地
祗園原貝塚(ぎおんばらかいづか)
遺跡所在地
国分寺台中央(こくぶんじだい・ちゅうおう)
遺構
貝塚
時代
縄文時代後期~晩期
解説
耳たぶにあなをあけ、そこへはめ込んだものです。縄文時代後期~晩期にかけて、関東地方を中心に出土し、耳栓(じせん)と呼ばれる小型のものと、滑車形(かっしゃがた)耳飾と呼ばれる大型のものがあります。特に、滑車形耳飾には、中央にあながあいてリング状になるものや、芸術的な透かし彫りがなされるもの、あるいはこれに赤色や黒色の顔料が塗られるものなど、さまざまなバリエーションが見られます。成長とともに、次第に大きなものに付け替えていったようですが、祗園原貝塚では直径8センチメートルもある耳飾が見つかっていますので、誤って耳たぶを切ってしまうことがあったかもしれません。
祗園原貝塚から出土した縄文時代後期後半のミミズク型土偶には、滑車形耳飾を付けた状態が表現されています。
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休所日:土曜日・日曜日・祝日
更新日:2022年04月18日