銅鈴(荒久B)
銅鈴(どうれい)

出土地
荒久遺跡B地点(あらく)
遺跡所在地
惣社(そうじゃ)
遺構
竪穴住居跡
時代
平安時代前葉
解説
銅製の鈴です。
高さ3.3センチメートル、幅2.7センチメートル重さ14.9グラム、厚さ0.92ミリメートルを測ります。
均整のとれた形状と、鋳付けの跡も見えない仕上げは、金工の技術の高さが伺える優品といえるでしょう。
中には鉄の玉が入っており、当時の音色を感じさせます。
この鈴は荒久遺跡B地点SI-161という平安時代前葉の竪穴建物跡から出土しています。
隣の上総国分僧寺跡からも時期不明の鈴1点が出土していますが、出土例の多い遺物ではありません。
千葉県佐倉市井野城跡出土例のように表面に魚子(ななこ)という円形の模様が鍍金された個体もあります。
鈴の繊細なたたずまいは仏具としての使用を想像させます。
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更新日:2022年04月18日