線刻ロクロ土師器(片又木)

更新日:2022年04月18日

線刻ロクロ土師器(せんこくろくろはじき)

赤茶色で、上下に亀裂が入っており中央に文字のようなものが書かれた平たいお皿の写真

出土地

片又木(かたまたぎ)遺跡

遺跡所在地

不入斗(いりやまず)

遺構

竪穴住居跡

時代

平安時代 9世紀前〜中葉

解説

 9世紀前葉から中葉にかけて、不入斗の谷奥の斜面部に、複数の竪穴建物・掘立柱建物からなる小鍛冶(鉄器製作)工房が造営されました。ここからは342点の線刻・墨書土器が出土しています。総量の93%が則天文字の「天」に似た字です。ただ、これは、文字ではなく、記号として用いられているようです。これ以外の字は少ないので、工房を操業していた集団の標識記号だったのかもしれません。なお、この工房跡からは、一定量の鉄滓類や鞴羽口、金属製品、帯の装飾品なども出土しています。

関連リンク

この記事に関するお問い合わせ先

市原市埋蔵文化財調査センター

〒290-0011 千葉県市原市能満1489番地

電話:0436-41-9000
ファックス:0436-42-0133

メール:bunkazai-center@city.ichihara.lg.jp
休所日:土曜日・日曜日・祝日