帯の装飾
帯の装飾(おびのそうしょく)



出土地
片又木遺跡(かたまたぎ)
遺跡所在地
不入斗(いりやまず)
遺構
不明
時代
9世紀前葉〜中葉
解説
古代小鍛冶工房跡から発見されました。左から「絞具かこ」・「丸鞆まるとも」・「鉈尾だび」で、丸鞆以外は銅製品です。本遺跡では銅製品の鋳造痕跡は発見されていませんので、工房製品ではなく、他から持ち込まれた可能性が高いと思います。この3点はそれぞれサイズが異なるため、同一の帯に装着できるものではありません。あるいは帯としてではなく、装飾そのものが威信財的なセットとして所有されていたのかもしれません。これらの所有者は工人集団そのものか、これを統括した官人、あるいは在地有力者か、興味は尽きません。
なお、この工房跡からは、一定量の鉄滓類や鞴羽口、金属製品、多量の「天」銘線刻土器なども出土しています。
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休所日:土曜日・日曜日・祝日
更新日:2022年04月18日