御林跡遺跡(古墳)

更新日:2022年04月18日

古墳時代

御林跡遺跡 おはやしあと

集落において遺跡ごとに色分けされた遺跡の配置図の画像

御林跡遺跡遺構配置図(ローマ数字は時期を示す)

円形上で真ん中に星形の装飾が施された鏡の写真

174号遺構出土内行花文鏡

 御林跡遺跡は国分寺台地区の台地西辺部に位置する集落跡です。上層には古墳時代前期中葉の主要古墳である辺田1号墳を含む辺田古墳群が展開しています。
 集落は弥生時代中期に出現し、古墳時代中期まで継続するようで、その後1世紀ほどの断絶期があって古墳時代終末期に再び人々の暮らしが営まれます。竪穴建物跡300棟あまりを数える大規模な集落遺跡です。古墳時代前期が最盛期で、このうち174号遺構とされる竪穴建物跡からは、内行花文鏡(ないこうかもんきょう)が鉄鏃・刀子と共に出土しています。他に注目されるのは古墳時代中期の遺構です。この時期の遺構は、国分寺台の遺跡では数が少なく、伝統的な集落も、このとき断絶するものが少なくありません。謎とされる時期のひとつですが、本遺跡では、74棟もの竪穴建物跡が検出され、大量の土師器が須恵器を伴って出土しています。
 発掘調査で確認された集落の継続性や盛衰の様相は、広く養老川下流域の集落の動向を理解するための貴重な情報源になっています。

引用参考文献

市原市教育委員会2008『御林跡遺跡II』

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