海保3号墳
古墳時代中期
海保3号墳 かいほ


海保古墳群の1基で、墳丘直径29.3メートル、盛り土高さ3メートルの円墳です。墳丘上面に掘られた墓壙中の木棺より、鉄剣3・鉄鏃5・瑪瑙製勾玉2・管玉14・ガラス玉32が副葬品として出土し、棺外から土師器壺2個が検出されています。副葬品の鉄鏃は鳥舌式と呼ばれる特徴的なもので、古墳の築造時期が古墳時代中期のはじめ頃であることを示しています。
海保古墳群は大型の前方後円墳が集中する姉崎古墳群と同じ台地上にありますので、3号墳に葬られた人物は、大規模な姉崎古墳群に葬られるような人物に対して従属的な関係にあった考えられます。
『南大広遺跡 海保古墳群』市原市教育委員会1968年
『千葉県の歴史』資料編考古2(弥生・古墳時代)千葉県2003年
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更新日:2022年04月18日