✨王と剣 ー王賜銘鉄剣と倭の五王の時代- の見どころ✨

更新日:2026年08月26日

展示概要

趣旨

古墳時代中期、倭の五王による中国・朝鮮半島との交渉で、鉄・文字・窯など新来の文化や技術が日本列島に広まりました。古墳から出土する副葬品も、武器や武具が増加していきます。

稲荷台1号墳から出土した国産最古の有銘鉄剣である「王賜銘鉄剣」。東国の、大型とは言えない古墳から、なぜ「王」の文字が刻まれた鉄剣が出土したのか。

本展では、市内だけではなく、千葉県内古墳出土の武器・武具類を多数展示して、5世紀の房総をクローズアップします。

「5世紀」「倭の五王」「武器・武具」をキーワードに、「王賜銘鉄剣」に刻まれた王の姿や、剣を賜り、稲荷台1号墳に埋葬された被葬者像に迫ります。

展示構成

1.倭の五王の時代
倭の五王とは、中国の歴史書に記録が残る、5人の倭国の盟主のことです。彼らは、中国王朝に使いを送り、軍事的称号を承認させることで、国内と朝鮮半島南部における立場を確立していきました。

本章では、倭の五王が活躍した5世紀の日本列島について、紹介します。
 

2.5世紀の房総
内裏塚古墳をはじめ、房総にも100mを超える大型前方後円墳が造られ、豪華な器物が副葬された5世紀。

本章では、姉崎二子塚古墳出土の石枕(国指定重要文化財)など、房総の首長墓や市内の遺跡から出土した資料を取り上げ、畿内から遠く離れた房総と市原の様相を紹介します。

3.広がる武器・武具
武器や武具は、王権による集中管理が行われていました。当初は畿内や地方の大型前方後円墳を中心に出土していましたが、次第に中小規模の古墳からも出土するようになります。本章では、房総にまで広がってくる様子を県内古墳出土資料を交えて紹介します。
4.王の名を示すもの
「王」とは誰なのか、その謎を解くカギが同時期の有銘鉄剣にあります。それが、埼玉県稲荷山古墳出土「辛亥銘鉄剣」と熊本県江田船山古墳出土「銀象嵌銘鉄剣」です。

特に、「辛亥」の年号が刻まれた稲荷山古墳出土鉄剣は、王賜銘鉄剣の年代を考える上で欠かせない重要な資料です。

本章では、この2振りの刀剣(レプリカ)を展示し、王賜銘鉄剣に刻まれた王を考える手掛かりとします。
5.「王」の謎を解く
本章では、5世紀の時代背景や房総の様子、同時期の有銘鉄剣から、王賜銘鉄剣に刻まれた「王」とは誰なのかまた、王から剣を賜ったのはどのような人物なのか。最新の調査研究成果をもとにその謎に迫り、本特別展のまとめとします。

主要展示資料
  • 姉崎二子塚古墳出土遺物(国指定重要文化財の石枕等含む。國學院大學博物館蔵。)
  • 王賜銘鉄剣(国指定重要文化財。当館蔵。)
  • 稲荷台1号墳出土遺物(須恵器・土師器・鉄鏃・胡籙など。国指定重要文化財。当館蔵。)
  • 祇園大塚山古墳遺物(冑及び銅鏡。いずれも複製。現品は東京国立博物館蔵。)
  • 江田船山古墳出土鉄刀(複製。現品は東京国立博物館蔵。)
  • 稲荷山古墳出土鉄剣(複製。現品は埼玉県立史跡の博物館蔵。)
  • 稲荷山古墳出土須恵器(埼玉県立史跡の博物館蔵。)
  • 布野台古墳群出土遺物(衝角付冑、短甲、頸甲、肩甲など。香取市教育委員会蔵。)
  • 金塚古墳出土遺物(短甲など。我孫子市教育委員会蔵。)
  • 花野井大塚古墳出土遺物(短甲、胡籙など。柏市教育委員会蔵。)
  • 上赤塚1号墳出土遺物(千葉県教育委員会蔵。)
  • 七廻塚古墳出土遺物(鉄斧、腕輪形石製品、石製模造品など。千葉市教育委員会蔵。)
  • 草刈1号墳・草刈3号墳・草刈六之台遺跡出土遺物(鉄剣、土師器、須恵器、草刈型土器など。千葉県教育委員会蔵。)
  • 東間部多1号墳出土遺物(短甲など。当館蔵。)
  • 牛久石奈坂1号墳出土遺物(鉄鏃、鉄剣、三輪玉、銅鏡など。当館蔵。)
  • 鼻欠古墳群出土遺物(鉄鏃、土師器、須恵器など。袖ケ浦市教育委員会蔵)
  • 八重原1号墳出土遺物(短甲など。千葉県教育委員会蔵。)
  • 大寺山洞穴遺跡出土遺物(短甲、衝角付冑など。館山市立博物館、千葉大学文学部考古学研究室蔵。)
注意事項・備考
  • 展示資料リストの公開予定はありません。

この記事に関するお問い合わせ先

市原歴史博物館

〒290-0011 千葉県市原市能満1489番地

電話:0436-41-9344
ファックス:0436-42-0133

メール:imuseum@city.ichihara.lg.jp

開館時間:9時00分~17時00分
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始