神功開宝(千草山)

更新日:2022年04月18日

神功開宝(じんぐうかいほう)

5円玉の様な形で中央が四角く、表面はところどころ欠け、ひび割れがあり時計回りに「神功開宝」の漢字が彫られている古銭の写真

出土地

千草山遺跡(ちぐさやま)

遺跡所在地

能満(のうまん)

時代

奈良時代

遺構

竪穴建物跡

解説

 奈良・平安時代、わが国の政府は国の貨幣を定め、708年初鋳の「和同開珎」から958年の「乾元大宝」まで12種類の銭貨を発行しました。これらは一般に「皇朝十二銭」と呼ばれています。
 千草山遺跡からは「神功開宝」が発見されました。この銭は765年、和同開珎から数えて3番目に
登場した銭貨です。
 千草山出土品は径2.4×2.4、厚さ0.2センチメートルで、保存状況はあまりよくありません。物々交換が主流であった当時の地方では大変価値あるもので、おそらく銭貨としてではなく寺院内での宗教的な用途に用いられたのではないかと考えられています。

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