千草山廃寺
奈良・平安時代
千草山廃寺 ちぐさやまはいじ
古代道の通る稲荷台遺跡から小谷を挟んだ東側台地上にあります。千草山遺跡は古代瓦が散布していたことと、北側谷部に「千草寺谷」という字名があるため、廃寺存在の可能性は以前から指摘されていました。1963年の発掘調査では大量の瓦とともに基壇が確認され、その後の調査でも神功開宝(皇朝十二銭の一つ)や「寺」銘墨書土師器、畿内産土師器などの特殊遺物が出土し、廃寺存在の可能性は高くなっています。出土瓦は国分寺創建瓦と同笵です。ただし廃寺ではなく官衙遺跡と捉える意見もあります。
『市原市文化財センター研究紀要I』 1987年
『千草山遺跡・東千草山遺跡』 財団法人市原市文化財センター調査報告書第29集 1989年
『市原市文化財センター研究紀要III』 1995年
『千葉県の歴史』資料編 考古3 財団法人千葉県史料研究財団編 1998年
『市原市文化財センター研究紀IV』 2003年
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更新日:2022年04月18日