稲荷台遺跡(奈良・平安)

更新日:2022年04月18日

奈良・平安時代

稲荷台遺跡 いなりだい

台地上の平坦面にある遺跡の測量図の画像

 遺跡が位置するのは、谷が東西から迫る台地上の平坦面です。この平坦面の東側には、南北に古代の道路が通っていることが発掘調査で明らかになりました。また、古代の掘立柱建物跡が多く検出されているほか、獣骨がともなう祭祀遺構も発見されています。出土遺物には、「貞観十七年十一月廿四日」という年月日を記した墨書土器があります。
 掘立柱建物跡が整然と配置されていることや、緑釉陶器・灰釉陶器が多数出土することから、一般の集落遺跡とは異なった、政治的な施設だったと考えられます。国分二寺や古代の役所(官衙)と密接に関わったところだったのでしょう。

『稲荷台遺跡』 上総国分寺台遺跡調査報告IX 2003年

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