市原城跡

更新日:2022年04月18日

戦国時代

市原城跡 いちはらじょう

 海岸平野、市原条里制遺跡への水路口を、白船城とともに取り巻いています。『関八州古戦録』という軍記物には、天文23年(1554年)に北条氏康が久留里城を攻めたさい、市原城主芦野丹波守の舎弟丁民部少輔が里見方についたと記されていますが、実際のところはよくわかりません。城の中心は光善寺より北側の台地先端と見られます。ここから小谷を挟んだ対岸(国道297号線の西側)の一部は平成9年に発掘調査され、土塁上の土坑から15体以上の頭蓋骨が投げ込まれたような状態で出土しました。中には痛々しい刀傷を遺した遺体もあり、戦乱の世の厳しさを今に伝えています。

『市原市史』中巻 市原市教育委員会 1986年
『市原市 市原城郭跡』 財団法人市原市文化財センター 1998年
『市原の城』 小高春雄 1999年
『市原市文化財センター研究紀要VI』 2006年

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