神門瓦窯跡
奈良時代
神門瓦窯跡 ごうどかわらかまあと
上総国分二寺は、恐らく国分寺建立の詔(みことのり)(741年)が発せられた直後、仮設的な施設を整備したことに始まりますが、さほど時を置かず、本格的な伽藍整備に着手したようです。巨大寺院の創建には多量の瓦が必要で、僧寺南側の斜面地にも瓦窯が操業されました。これが神門瓦窯です。
窯は登窯(のぼりがま)構造で、僧寺・尼寺双方に瓦を供給しました。かつては創建期の瓦窯と考えられていましたが、整理作業が進んだ結果、補修期の瓦窯であることが明らかになりました。同様の瓦窯には、南田瓦窯・祇園原(ぎおんばら)瓦窯があります。
『房総考古学ライブラリー7 歴史時代(1)』財団法人千葉県文化財センター編 1993年
『千葉県の歴史』資料編 考古3 財団法人千葉県史料研究財団編 1998年
『上総国分僧寺跡II』市原市教育委員会編 2016年
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更新日:2022年08月03日