I’Museumプロジェクト進行中!

更新日:2022年04月18日

人々の生活の舞台となってから3万5千年という、悠久の歴史を積み重ねてきた「いちはら」の地には、先人たちによって培われてきた貴重な歴史遺産が数多く残されています。この歴史遺産の価値と魅力を広く市民と共有し、郷土への誇りと愛着を育むとともに、歴史遺産を地域資源として活用し、それを支える人材の育成や新たな交流の創出につなげる取り組みが今、始まっています。

開館プレイベント&祇園原貝塚展などのYouTube動画公開中

昨年、9月に行われた開館プレイベント「最新科学が解明する縄文社会」の動画や昨年12月まで開催した祇園原貝塚展の動画を公開しています

1 市全域が歴史の舞台「I’Museum(アイミュージアム)」

市原市には国指定6件、県指定27件、市指定56件、国登録23件の合計112件(令和3年4月現在)という県内最多の数の指定・登録文化財が市全域に存在しています。

このことから、拠点となる博物館を整備するにあたり、市内全域をフィールドミュージアム(屋根のない博物館)に見立て、地域の歴史遺産をフィールド展示(屋外展示)とし、貴重な歴史遺産を確実に保存・継承しながら、個々の歴史遺産を関連付けるといった「歴史をつなぐ」取り組みを行うこととしました。

そして、地域で行われるさまざまな歴史文化活動を通じて、人と人を、地域と地域を結び付ける「人をつなぐ」取り組みを行い、地域の活性化や歴史遺産を支える人づくりを進めていきます。

I’Museum(アイミュージアム)

市内全域をフィールドミュージアムとして、「歴史をつなぐ」「人をつなぐ」取り組みを表現する愛称・ロゴを検討する中で、「市民を、主人公に」というコンセプトを設定し、「いちはら」の頭文字であり、「私」を意味する「I(アイ)」に「ミュージアム(博物館)」をつなぎ、市原のミュージアムであるとともに、市民一人ひとりが私のミュージアムと感じられるものを目指し、「I’Museum(アイミュージアム)」というロゴに決定しました。

大きく吹き出しのように配した個性的なアポストロフィーを、歴史遺産への関心を誘うアイコンとして機能させていく計画です。

そして、拠点となる博物館の愛称を「I’Museum Center(アイミュージアムセンター)」、市内全域に広がるフィールドミュージアムの愛称を「I’Museum Field(アイミュージアムフィールド)」としました。市内でこのロゴデザインが記された標柱を見つけたらそこに歴史あり。I'Museum今後の展開にご注目ください。

I’Museumイメージ動画「市民を、主人公に」

いちはら歴史のミュージアム事業

平成27年度から動き始めた「いちはら歴史のミュージアム事業」のあゆみは、こちらからご覧ください。

2 市原歴史博物館(愛称I’Museum Center)

市の歴史遺産の価値と魅力を分かりやすく伝えるとともに、市民の主体的な活動と交流の拠点となる施設として「市原歴史博物館 I’Museum Center」が誕生します。

既存の埋蔵文化財調査センターを増築・改修し、令和4年秋の開館を目指しています。

3 歴史体験館

子どもたちを中心に、いつでも歴史体験ができる大型体験スペース『歴史体験館』を博物館隣接地に建つ全天候型の旧屋内ゲートボール場を活用し、整備します。

歴史体験館では、広い空間を活用し、発掘現場、竪穴建物、古墳、納屋風建物を再現し、実際に発掘作業などをしてみる「発掘体験」、「古墳時代の生活体験」、「埴輪づくり体験」、民具や農機具を使ったり、昔の遊びを体験する「少し昔のくらし体験」、「貝輪」や「勾玉」などを作るものづくり体験など様々な体験プログラムを用意します。

人をつなぐ 次世代につなぐ

体験プログラムについては、現在、体験館検討会に参加する市民ボランティアの皆さんと共に、開館後の運営方法などを視野に入れながら、検討を重ねているところです。

活動を通じて、世代間の交流が生まれ、人と人をつなぎます。そして、体験を通じて、いちはらへの誇りと愛着を大人から子どもへつなぎます。

4 フィールドミュージアム

私たちのまちは歴史の宝庫です。史跡や道標、小湊鉄道駅舎群等、現地に存在する歴史遺産はフィールド展示と捉え、モデルコースを設定して、ルート上に存在する様々な歴史遺産をめぐります。コースは、全部で20コースを計画しています。順次、コース設定、マップ、標柱整備を実施していきます。

市と市民の共同で見学コースや紹介する歴史遺産を検討

博物館で行うフィールドガイダンス展示と連携し、市民や来訪者が見学ルートや各種情報を容易に得られるようなしかけを用意するため、見学ルート等の検討会やフィールドワークを実施しています。

フィールドマップと道標を整備

博物館からフィールドへ、フィールドから博物館へ。これらを有機的に結びつける仕掛けがI’Museumのロゴです。このロゴを配したフィールドマップと道標を整備、設置していきます。

5 多様な人々との連携

いちはら歴史のミュージアム基本計画では、「人をつなぐ」を基本理念としていることから、この取り組みでは、多様な人々との連携を実施しています。

市民協働・連携(ふるさと市原をつなぐ連絡会)

市民協働・連携(県立姉崎高校)

千葉大学との連携(3D技術による触れる展示)

近隣自治体との連携

6 I’Museum活動報告

市原歴史博物館は令和4年秋の開館を目指していますが、それまでの間の活動を皆様へ定期的に報告していきます。

アクセス

市原歴史博物館(市原市埋蔵文化財調査センターに隣接)

市原市能満1489